EVENT REPORT

【恵比寿映像祭地域連携プログラム】
メディア芸術の場をつくろう。――見る、話す、書く

【出演】 吉野さつき、山田晋平、津田広志

【司会】川崎昌平

EVENT REPORT

【恵比寿映像祭地域連携プログラム】
メディア芸術の場をつくろう。――見る、話す、書く

【出演】 吉野さつき、山田晋平、津田広志

【司会】川崎昌平

恵比寿映像祭の地域連携プログラムとして、「メディア芸術の場をつくろう。――見る、話す、書く」と題し、鑑賞者と表現者が交流する場を開催しました。

OVERVIEW

2015.03.05(木)

出演:
吉野さつき(愛知大学文学部現代文化コースメディア芸術専攻教員)、山田晋平(愛知大学文学部現代文化コースメディア芸術専攻教員)、津田広志(フィルムアート社編集長)
司会:
川崎昌平(フィルムアート社)

新しいアートの場の取り組みについて、またそれがメディア化するとはどういうことか。その課題点を明らかにし、これからの可能性をゲストと会場の参加者が語り合いました。
お招きしたのはアートマネジメントの吉野さつきさん、舞台映像デザインの山田晋平さん、フィルムアート社編集長、津田広志の3名。

トークは事前にたてた5つの問いにゲストが返答するかたちで進行していきました。

問い1 アートは時代によって定義が違う。現代のアートとは?

問い2 アートプロジェクトは、なぜ参加した人しかおもしろくないの?

問い3 アートの場をメディア化するには?

問い4 地域とアートの課題とは?

問い5 アートによってなにが変わり、なにが変わらないのか?

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吉野さんはこれまでにアーティストとともに高齢者施設、小学校などでワークショップの手法を取り入れたプロジェクトを長年行っています。今回は高齢者に戦後の復興の記憶についてインタビューし、その身振りや言葉をもとに音楽とダンスをつくり、最終的に映像、ピアノ演奏、ダンスを組み合わせた作品として発表された事例を紹介されました。アートは「世界を変えるのではなく、世界を見る視点を変えることができる」と、関わる人々の意識の変化を挙げていました。

山田さんは自身が行う愛知大学での授業や地域とアーティストの共同制作を中心にお話しされました。アートプロジェクトに参加した人は、作品が完成にいたるまでの過程を共有し、つくることの達成感を味わい、また作品を通して、コミュニケーションをとることができます。しかし、第三者は成果物を見るだけでは、参加者の体験した時間や物語を感じることができないというギャップを指摘しました。いかにそのギャップを乗り越えるかがアートプロジェクトをメディア化する際の課題であるといいます。

津田はこれまでの芸術の歴史的な歩みや昨今の世界情勢に触れ、「これからアートは厳しい時代になる。生活者がいかに自分の体のなかに表現をもてるか」と、表現者、鑑賞者という枠組みを飛び越える必要性を語りました。

参加、地域、グローバル化、身体性、宗教、など現代のアートを語るためのキーワードを横断し、対談の内容は多岐にわたりました。

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後半は質疑応答、意見交換を行いました。

「メディアという言葉自体、一体何を指すのか」「メディアアートは今後どのような道をたどるのか」など、メディアの持つ意味を考えさせられる質問が寄せられました。

5つの問いから始まったトークでさらに多くの問いが生まれ、吉野さんの「アートとは常に問い続けるもの」という言葉のように、問いの連関を生み出す場となりました。

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