EVENT REPORT

こどもメディアラボ vol.10 ――こどもと食

【ゲスト】Goma

【聞き手】石戸奈々子

EVENT REPORT

こどもメディアラボ vol.10 ――こどもと食

【ゲスト】Goma

【聞き手】石戸奈々子

2016年1月29日(金)に「こどもメディアラボ vol.10 ――こどもと食」を開催しました。ゲストに料理創作ユニットGomaさんをお招きし、こどもと食の関係について考えました。当日のトーク内容をCANVASがレポートします。

OVERVIEW

ゲスト:
Goma(料理創作ユニット)
聞き手:
石戸奈々子(NPO法人CANVAS理事長、株式会社デジタルえほん代表取締役、慶應義塾大学准教授、amu代表)

子どもとメディアの関係を総合的に考え、新しい価値を生みだす、「こどもメディアラボ」。第10回のテーマは「こどもと食」。料理創作活動、雑貨づくり、本・雑誌のお仕事、NHK教育番組への出演、ワークショップ開催等多方面にわたって活動を広げていらっしゃる料理創作ユニットGomaさんをお招きしました。

料理創作ユニット「Goma」は1998年に結成され、現在、いとこ同士であるアラキミカさんと中村亮子さんの二人で活動しています。友達同士が集まる会でご飯係を担当していたことが料理創作ユニットをはじめたきっかけ。印象に残る2文字の食べ物をユニット名にしようと思い、アルファベットにした時の並びが一番かわいかった「胡麻(Goma)」を選んだそうです。「食を通じて多くの人を楽しませたい」という純粋な想いを形にしてきた二人のこれまでの活動についてお話をうかがいました。re1_kml10

●Gomaさんのお話 ●

Gomaは料理をつくることだけでなく、食べ物を盛りつけるお皿やコップ、ランチョンマットから招待状まで、食に関わる全ての物や空間をプロデュースします。もともとは、料理を専門にしていたわけではなく、木工家具デザイン、劇芸術、服飾小物の勉強をしていました(2012年まで在籍していた遠藤順子さんが服飾小物を勉強していました)。食以外の専門知識も取り入れながら、「食」を通じて自分達の想いを表現するGoma。食はコミュニケーションツールの一つだと考えます。

結成当初はテーマを設けたランチ会を定期的に開催していました。たとえば「VSの会」。アメリカンチェリーとサクランボといった似た食材を調理したり、同じ野菜を違った切り方や調理をして味比べをしてみたり。食を通じて違う視点を持つことの楽しさ、テーマをつけて食を考える楽しさを伝えました。

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活動当初はケータリングの仕事やイベントに合わせたものづくりが中心でしたが、そのうちに絵本や広告ポスターといった食べ物を使ったビジュアル制作など、活動の範囲が広がっていきました。イベントではなるべくサプライズが起きるように、味や見た目に工夫をしています。食は身近なものであるけれど、ちょっとした工夫でとてもおもしろいものになります。

もともと作品の雰囲気から「子どもに喜ばれそう!」と言われていましたが、アラキが子どもを出産してからはさらに子どもに関する活動は増えたと思います。それまでもすこしずつ子どもの食まわりの雑貨など作ってはいましたが、はじめて手がけた本格的な手芸本では「子どもが友達だと思えるような、一緒にいて楽しくなる」雑貨類を制作したりもしました。

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ワークショップを通して、子どもたちに食やものづくりに興味を持ってもらうための活動も行っています。実際につくって食べられる料理やお菓子のワークショップから、パンの形のクッションをつくる手芸ワークショップなども行ったりしています。最近は食べること自体に興味のない子どももいるようですが、いろんなワークショップを通じて、食やものづくりに興味を持つきっかけになればと考えます。

また、ワークショップでは、子どもの「つくりたい」という気持ちを大事にしています。大人が教えるというよりは一緒につくって、子どもも大人も楽しんでほしい。食やものづくりは楽しく、人と人をつなぐツール。家に帰ってからも親子のコミュニケーションになってほしいと思います。

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会場には、食品関係のお仕事に携わっている方、教育関係の方、学生や主婦の方など、たくさんの女性の来場者で埋めつくされていました。会場のスクリーンにGomaさんのキュートでポップな作品が紹介されるたびに、会場のあちらこちらで笑顔がぱっと咲き、なんとも言えない、和やかで居心地のよい空間が印象的でした。ブログを書いたり、絵を描いたり、楽器を弾いたり。人には自分自身を表現する方法がたくさんありますが、Gomaさんは「食」というコミュニケーションツールを巧みにつかい、人と人をつなげながら、世の中に「楽しい!」を届けているように感じます。

(文責:CANVAS)

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