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EVENT

極地 × ウェル/ビーイング - 極地から学ぶ、宇宙から考える

  • 2019.12.17(火)
  • 19:30〜21:30(開場19:00)

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極地 × ウェル/ビーイング - 極地から学ぶ、宇宙から考える

  • 2019.12.17(火)
  • 19:30〜21:30(開場19:00)

このシリーズは、人が暮らすことが難しい極地環境での暮らしを通して、私たちの日常や世界をとらえ直し、新たな意味を探るイベントです。ホストは極地建築家の村上祐資さん。そして第3回目となる今回は、情報学者のドミニク・チェンさんをお招きします。あいちトリエンナーレ2019で『Last Words / TypeTrace(#10分遺言)』、第二十二回ミラノ・トリエンナーレで『NukaBot』といった作品を出展し、新しい問いを提起し続けています。今回は、近年の日本でのウェルビーイング研究で得られた知見や極地での体験を通して、日常の個/他者/世界の境界やあり方を改めて直します。

OVERVIEW

【日時】
2019.12.17(火)
19:30〜21:30(開場19:00)
【スピーカー】
村上祐資(極地建築家/特定非営利活動法人フィールドアシスタント代表)、ドミニク・チェン(早稲田大学文学学術院・准教授)
【参加費】
1,500円
【定員】
35名

今年だけでも「数十年に一度の」とされる災害が日本のあちこちで起きました。「激甚化」という馴染みのない言葉が使われるようになったのも今年からではないでしょうか。避難所での日常を営む難しさなども報道され、いつなんどき自分もこの状況に置かれるかと不安に思ったこともありました。電気や水道、ガスなどのライフラインが途絶えた状況に備え、防災意識は都市部や地方を問わず日本中で高まり防災グッズなどを備えた方もさらに増えたのではないでしょうか。
防災グッズとなるのは、たいていは自分や家族など身近な人が生きるのに必要な備品を用意するものです。懐中電灯やナイフ、食器がわりに使うサランラップや食料など「最低限必要になるもの」を揃えますが、むしろ「他者と過ごす時間に備える」という観点でトランプなどが助けになる場合がある、というのが極地建築家の村上さんの意見です。
極限状態で生きる延びることに「他者と過ごす時間」を想定するというのは少し意外な気がしますが、生き延びることを「生命の維持」だけではなく、「生活する」ことと同等に捉えれば確かにトランプなどの娯楽は必要かもしれません。閉鎖的な極限状態の中で、いつまでとも分からずに他者と時間と空間を共有することを想像すると、最悪のケースを避け、さらに互いの生存を助け合う関係をつくることは確かに生命に関わるほどの非常に重要なことだと気づきます。そして、近年とても注目されて久しいウェルビーイング(=良い状態)は、「自分の良い状態」を想定しがちですが、実は他者と関係せざる得ない私たちの在り方についての考え方とも言えるかもしれません。

今回、ゲストにお招きするドミニク・チェンさんは数年前から日本的ウェルビーイングの研究プロジェクトに参加していましたが、果たして「ビーイング」=存在=生きることにこのウェル=良いという価値判断が可能なのだろうか?という疑問に至ったそうです。良いがあるとすれば、悪い状態というのが必ずあり得る。しかし、それは果たして誰の判断でしょうか?
そんな新しい問いに取り組みつつ、『Last Words / TypeTrace(#10分遺言)』の作品を通しての知見や経験に基づいてウェルとビーイングを分けて考えた時に見えてくることは何か、あるいは極地でも他者を想定しなければならない「ビーイング」とは一体誰の「ビーイング」なのか。古くからある「他者」と「わたし」の問題などを二人の対談からこれまでとは別の視点で探索してみたいと思います。

◼本シリーズについて
極地での人の行動や考え方と現代社会の最北端となる分野を掛け合わせてみることで、いま私たちの周囲にあるモノやコト物事を改めて捉え直すことのがこのシリーズの趣旨です。
村上さんが「極地から学ぶ、宇宙から考える。」をコンセプトにしたNPO フィールドアシスタントでは賛助会員を募集しております。様々な情報発信や活動を行なっているので、ぜひご参加ください。
https://www.fieldassistant.org/donate

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