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【ブログ】 フラム・チベ vol.2 食というコミュニケーション 3/3

【from】岡村彩

【to】千々和淳

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【ブログ】 フラム・チベ vol.2 食というコミュニケーション 3/3

【from】岡村彩

【to】千々和淳

フラム・チベ(Frem og tilbage)とは、デンマーク語で「行き来」の意味。隔週でお互いに交換日記のような形式で一つのテーマについてやり取りをしていきます。コペンハーゲンのコンサルタンシーayanomimiと東京のamuとの間の行き来によって、いろいろなテーマを編んでみたいと思います。今回は「食とコミュニケーション」というテーマについて。

from copenhagen to tokyo

千々和さんへ

デンマークは雪が降り寒い日が続いています。

冬はやはり美味しいものを囲んでほっこりしたくなる季節ですね。

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「食とコミュニケーション」についてのやりとりをして、改めて思ったことが一つあります。いつも働いている場所で、仲間たちとオフタイムや週末などに集まって一緒に食べたり飲んだりすることは、そこでのコミュニケーションにふだん以上の効果が出てくることです。前回のお便りで紹介して頂いた「ワインの会」は、ワインについての知識はもちろん、参加した皆さんがお互いの性格や好みを共有することで親睦が深まったのではと想像します。その点、シェアオフィス5teSTEDのユールフロコスト(前回参照と共通することが多いように感じました。

各地域の名物名産を集めた「持ち寄れ!ふるさとの味 日本酒の会」は東京ならでは、更に言えば日本ならではの企画だという印象を受けました。北から南まで国土の広い日本は、食材のバリエーションも多く、本当に豊かな国だなと思います。日本地図をヨーロッパ地図に重ねてみると、地域ごとに気候や食文化が違うことがよくわかります。北海道から沖縄までの直線距離は、デンマークからスペインと同じぐらい離れているのですね。地域や季節ごとにさまざまな味が楽しめる「和食」が世界から注目されるのも納得します。

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The true size of…というサイトで日本とヨーロッパの大きさを比較。

和食への感心は近年デンマークでも高まっていて、「ダシ」や「ウマミ」と言う日本語の単語も通じるようになってきました。わたしの両親がデンマークに移住した1970年代はお醤油もお味噌も知らなかったデンマーク人が、今ではお味噌汁やラーメンを食すようになったのですから時代の変化を感じます。日本と外国を行き来する人が増え、海外でも日本の味を求める人が増えたことが大きなきっかけになっているのでしょう。和食は人気が高くビジネスとしても注目を浴びています。

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(左)2015年12月にコペンハーゲンに本格的なラーメン店第一号が出来ました。コペンハーゲンを拠点にしたビールブランド「ミッケラー」が開いた「Biiru to Ramen」と言うお店です。食券機や自動販売機などデンマーク人にとってはラーメン以外にも新鮮の体験の出来るお店として今注目を浴びています。

この冬はコペンハーゲンで鍋を囲んでホームパーティーをしました。親睦を深めるときに鍋は国籍問わず喜ばれるメニューです。お寿司や天ぷらなど、「和食は繊細で調理がむずかしい」というイメージとは違って皆で一緒につくりながら食べられるスタイルがとても好評です。

食は文化交流の場面でもビジネスシーンでも欠かせないコミュニケーションツールのような気がします。2月12日に東京で開催するイベント「デンマークの旅」でも、食べ物を通して 遠く離れたデンマークの香りや味をすこしでも感じてもらえればと思います。そんなイベントを通して、参加者みなさんが新たな興味と知識に繋がってゆくことを願っています。

2016年1月27日)

amu

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